Vol.71 グルメの宝庫・小倉で「総額3万円ポッキリ!」旅! ~後編~
前編では北九州・小倉が誇る絶品グルメを堪能したふねこたち。
でも、コスパ最高のグルメ旅の魅力はまだまだこれから!
>前編の様子はこちら
後編も地元っ子に愛される人気店をハシゴして、
グルメパラダイス・小倉の醍醐味を満喫します。
ふねこたちも「まだまだ味わいたい♪」という底なしの食欲が炸裂!
さあ、後半戦スタートです!
熱々カリカリ!小倉名物の鉄なべ餃子に舌鼓
ふねこたちがやってきたのは、赤いのれんが目印の『小倉鉄なべ 総本店』。
実は、北九州は「鉄なべ餃子」発祥の地なんですよ!

官営八幡製鉄所(現・日本製鉄)開業をきっかけに“鉄の街”として栄えた北九州で、熱々の餃子を最後までおいしく食べられるようにと鉄製の鍋で餃子を提供したのが「鉄なべ餃子」の始まりだとか。まさに、“鉄の街”ならではの発想から生まれた、北九州市民のソウルフードなのです。
店内に入ると、カウンター席から掘りごたつの座敷まで、地元のお客さんでいっぱい。ふねこたちも空いた席に滑り込んで、さっそくオーダー!鉄なべ餃子(1人前690円/注文は2人前から ※写真は3人前)と、小倉名物のサバのじんだ煮(600円)を注文しました。


鉄なべでジュージューと音を立てながら、円を描くように美しく寄せられた餃子が登場。表面の香ばしい焼き目とニンニクの香りが食欲をかき立てます♪

餃子をパクりとかぶりつくと、皮はカリッカリで、肉と野菜の旨味がジュワッ。一口サイズの餃子は福岡ならではのスタイルで、卓上のタレやラー油、柚子胡椒を加えながら味変を楽しむのも地元っ子の流儀。柚子胡椒の香りと清涼感のあるピリ辛感が餃子の旨味とマッチし、後味さっぱり。箸が止まらなくなるおいしさです!みけやんは餃子の底面のカリカリ具合を熱心に観察しながら、タレとラー油の黄金比を探っている様子。

そして、北九州の郷土料理「サバのじんだ煮」も忘れてはなりません!じんだ煮は前編でも登場した「ぬか炊き」を指し、ぬか味噌の豊かな風味とピリッとくる甘辛い味わいが特徴。柔らかく煮込まれていて、身がほろり。旦過市場で食べたぬか炊きより、ピリリとアクセントが効いて、ビールが進む一品です。

熱々カリカリの餃子とキンキンに冷えたビール(生ビール770円)の相性は最高! ふねこもグビッと一杯、至福の表情を浮かべています。店内の活気ある雰囲気も手伝って、ふねこたちもテンションがグンッと上がったようです♪
ここはせんべろ天国!人気立ち飲み酒場で乾杯♪
餃子でお腹を満たした後は、小倉っ子に人気のスポットへ行きましょう!
今では全国に広がりを見せる「角打ち」文化ですが、その発祥は北九州にあります。「角打ち」とは、酒屋で買ったお酒をその場で立ち飲みする文化のこと。明治時代から続くこの風習は、炭鉱や製鉄所で働く人たちが仕事帰りに一杯ひっかける場として親しまれてきたといいます。そんな北九州の角打ち文化を現代風にアレンジして気軽に楽しめるのが、『ニュー角打ち スタンド福助』。大きなネオンと「堂々開店」と書かれたのれんを見つけて、ふねこたちも思わず吸い込まれるように店内へ♪

『スタンド福助』は、小倉で5店舗を展開する福助グループの一つ。串揚げ&鉄板焼き、洋食ビストロ、中華居酒屋など、どの店舗も幅広い年齢層で賑わう人気店として知られています。その中でも『スタンド福助』は、気軽に1杯楽しめる立ち飲みスタイルの酒場で、地元のリピーターや観光客など大勢の人が集まっています。

平日は16 時の開店と同時に、0次会を楽しむ人たちの姿が見られ、店内はすでに賑やか。明るい女性店長の笑顔に迎えられ、ふねこたちもご満悦♪

ここの名物は、千円(税別)でお酒とつまみをしっかり楽しめる「せんべろ」(税込1,100円)。日替わりのせんべろメニューからドリンク3杯と料理2品を選べるという最強コスパ!さらに嬉しいことに、18時まではハッピーアワーで、レモンサワーとハイボールが1杯110円というから驚き。ふねこも目をまんまるとさせながらも、喜びを隠しきれず口元が緩みます♪

この日のせんべろメニューには、希少性の高い銘酒が…!しかも、グラスから溢れるほどなみなみに注いでくれる惜しみないサービス精神も、多くのお客さんに愛される理由なのでしょうね。自慢のおでんは、出汁がよく染みていて絶品。とうもろこしや車麩などの変わり種もあり、“呑む楽しさ”と“食べる楽しさ”を両方満喫できます♪
ふねこたちも気分よくハイボール片手に、せんべろセットのおつまみをパクッとつまみます。カウンター越しに店員さんと常連さんの会話が飛び交い、初めてのお客さんも自然と輪に入れてくれる温かさ。千円ちょっとでこんなに楽しめるなんて、まさに庶民の味方ですね。

土・日曜と祝日は14時からオープンしているので、明るい時間からハッピーな立ち飲みを心ゆくまで味わってみて。ふねこの尻尾もほろ酔い気分でゆらゆらと揺れて、にんまりと幸せそうでした♪
締めのスイーツは話題のプレスクレープで決まり!
グルメ旅の最後に向かったのは、小倉駅北口近くにある女性に人気のスイーツスポット『ALLEY STAND』。真っ白な外壁にスタイリッシュなロゴが目印の、今話題のクレープ専門店です。

山口県下関市の人気カフェの姉妹店としてオープンしたこちらのお店は、注文を受けてから1枚ずつ丁寧に焼き上げるクレープが自慢。クレープ生地を「もちもち」タイプと香ばしい「プレス」タイプの2種類から選べるのが特徴です(※一部メニューを除く)。

ふねこは一番人気の「シュガーバター」(600円)をオーダーし、独自のおいしさをより一層楽しめるプレスタイプの生地で仕上げてもらいました。文字通り、味付けはシュガーとバターだけというシンプルさを極めたクレープなのですが、見た目以上に食感と味わいが豊かでびっくり!プレス生地の表面がカリッと香ばしく、中はもっちりとしていて、この絶妙な食感がたまりません!バターの芳醇な香りと甘さがジュワ~っと広がり、トッピングで追加したクリーム(150円)とのハーモニーにもうっとり。クリームは豆乳ベースなので、軽くてさっぱりとした口当たり。

せつこは期間限定の「おいもミルクレープ」(980円)をオーダー。厚みのあるもちもち食感の生地と、さつまいもクリームが何層にも重なり、求肥がのったかわいいビジュアル♡

さっそくスマートフォンで断面を撮影(背後のふねこにも注目!)。層になったクリームと生地のコントラストが美しく、まさに映えスイーツですね。11月下旬以降は、期間限定のフレーバーがイチゴに変わるそうで、きっと華やかなデコレーションになるはず♪
クレープの焼き目に釘付けのみけやんは、カリッ、もちっの独特の食感に心奪われたようです♡

クレープのお供に味わいたいのは、もうひとつの看板メニューであるミルクティー(680円)。東京・清澄白河のパティスリー『POSH』から仕入れた最高級オーガニックティーを使用し、常時4種類以上のフレーバーを用意。せつこが飲んでいる抹茶ミルク(680円)もほろ苦さとまろやかな甘みのバランスが絶妙です。
木のぬくもりを感じるナチュラルな店内で、ゆったりと過ごす時間は格別。街歩きでちょっぴり疲れた体に、クレープとミルクティーのやさしい甘さがじんわり染み渡りました♪
さて最後に、今回の小倉グルメ旅でかかった食費(ふねこ分)の合計金額の発表です。気になる今回の費用は…!?
じゃじゃん、合計11,970円です!
フェリーターミナルから小倉駅までは無料の連絡バスを利用し、各飲食店は徒歩圏内とあって現地の交通費はゼロ。フェリー代(スタンダード洋室/往復)17,380円を合わせると29,350円。今回もみごと総額3万円ポッキリ旅、大成功です~!!
北九州・小倉は、お財布にやさしく、お腹も心も満たしてくれる最高のグルメタウン。老舗の味から最新スポットまで、バラエティ豊かな食文化を楽しめます。
フェリー代(スタンダード洋室/往復)はインターネットで予約すると通常より約3,000円お得なので、節約できた分、もう1軒立ち寄って“ここでしか味わえないおいしさ”を満喫するのもおすすめです♪
阪九フェリーで行く3万円ポッキリ旅。次はどこの街で、どんな絶品に出会えるのでしょうか。ふねこたちの旅に、引き続き注目してくださいね♪
※メニューの金額や営業時間、フェリーを含む交通費は取材当時2025年10月の情報です
ニュー角打ち スタンド福助
福岡県北九州市小倉北区魚町2-1-9
093-531-7789
不定休



















