
Vol.69 総額3万円ポッキリ!⼤阪・ミナミで⾷いだおれ旅 〜後編〜
粉もんと純喫茶スイーツを堪能し、大阪グルメの醍醐味を満喫しているふねこたち。
>前編の様子はこちら
お小遣いの残りにまだゆとりがあるので、
後編では大阪ミナミの名物グルメを味わいにGO!
新世界の串カツから始まり、地元民も通う中華の名店、
そして締めには話題のジェラートまで、
食べておくべきグルメスポットを巡るようです♪
朝からOK!新世界の老舗で、串カツ三昧♪
新世界ジャンジャン横丁にやってきました。観光名所とあって朝からわいわいと賑わっています!
数々の人気店が軒を連ねる中、今回ふねこが注目したのは地元の有名店で、創業70年以上の歴史を誇る串カツの老舗『てんぐ』です。表に掲げられた鋭い眼光を放つ天狗の装飾が目印!

朝10時半から開店しているため、効率よく動きたい観光客にはうれしい限り。とはいえ、朝からオープンを待ちわびる人で行列ができるほどの人気店。空腹は最高のスパイス!と思って、お腹を空かせて待ちましょう。

ついにカウンター席に着席、うれしさと期待で興奮を抑えきれないみたい♪
ありがたいのが、ほとんどの串が150円〜250円というコストパフォーマンス。1本単位で注文できるのも良心的で、ショーケースを前にどれにしようかと作戦会議中のふねこたち。

もう一つの名物「どて焼き」(1本150円)も外せません。白味噌ベースのタレが食欲をそそる逸品で、串カツが到着する前のアテとして楽しむのが通のスタイル。カウンターからコトコト煮込まれている様子を眺められるのも眼福です!

さすがは名店、臭みが一切なく、白味噌のまろやかなコクがトロトロの牛すじと絡まってあふれる旨さ!甘辛くて濃厚なのに、後味は重たくない絶妙な塩梅に、みけやんも感動しているようです。

いよいよ揚げたての串カツが登場!ふねこたちは「串かつ」(150円)、「玉子フライ」(200円)、「アスパラフライ」(250円)、「エビフライ」(500円)、「玉ねぎフライ」(250円)、「レンコンフライ」(250円)を注文。『てんぐ』の串カツは、出汁を効かせた特製の衣で揚げているため、そのままでも美味しくいただけるのが特徴。サラッと軽めでありながら、甘みと酸味のバランスが絶妙な特製ソースをつければ、さらに美味しさが引き立ちます。
もちろんソースは二度漬け禁止!もしソースが足りないときは、付け合わせのキャベツでソースをすくってフライにかけるという裏技を。
隣のお客さんが食べていた「青トフライ」(青唐辛子のフライ/250円)も気になってチャレンジしたら、辛味がなく爽やかな風味で大正解!
ちなみに、店内には漫画「キン肉マン」のパネルの展示も。作者・ゆでたまごの嶋田隆司さんゆかりのお店として知られ、作品にも新世界の串カツ店が登場するとあって、ファンにはたまらない聖地巡礼スポットにもなっているようですよ。
幸せの黄色い皮!? 旨味あふれる名物シュウマイを堪能
「大阪で愛される黄色い皮のシュウマイ」と聞いて、大阪人ならほとんどの人が思い浮かべるのが、こちら『一芳亭』。
昭和8年(1933年)創業の老舗中華料理店で、1日に7000〜8000個も蒸し上げるほどの人気店です。


なぜ黄色い皮?と疑問を抱く人も多いはず。その誕生は戦後の時代にさかのぼり、調達が困難な小麦粉の代わりに薄焼き卵を代用したことがきっかけ。それ以来、一芳亭の“黄色い皮のシュウマイ”が地元に根付き、ソウルフードとなって今も多くの人に愛され続けているのです。それを聞いたら食べないわけにはいかないと、ふねこたちも期待に胸を膨らませて訪問。

注文したのは「しゅうまい定食」(850円)。本当に黄色い皮で包まれています!なんだか可愛らしく見えますね♪

豚ミンチ肉、エビ、淡路島産の玉ねぎを使った餡は、シンプルながら深い旨みがあり、噛むと肉汁がジュワ〜ッと溢れ出します。薄焼き卵の皮が優しく包み込み、噂には聞いていたけれど、食感がフワッフワで感動!食通としても知られる作家の池波正太郎さんが「荒けずりなようで、デリケートな味」と絶賛したそうですが、これには深く頷けます。ご飯が進んで仕方ない美味しさに、ふねこも思わず箸が止まりません。
みけやんがチョイスした「春巻定食」(950円)もチェック! 薄焼き卵で包まれた春巻きは、『一芳亭』ならではの独特なビジュアル。具のシャキシャキとした食感が楽しく、油っぽくなくてあっさりとした後味なのでとってもヘルシー。しかもシュウマイもセットになっているから、1皿で2種類の名物を味わえて、3万円ポッキリ旅にはありがたい一品です♪
今回はお財布にうれしい定食メニューを選びましたが、アラカルトを数種類頼んでいろんな味わいを楽しむのもおすすめ。予算があれば、豚肉に下味をしっかりつけて衣にも味付けした「酢豚」(650円)もぜひ!

ジューシーでコクのある甘酸っぱい味わいは、『一芳亭』の華風料理の真骨頂。そして、皮がバリッバリの「若鳥の唐揚げ(大)」も根強い人気。隣のお客さんが美味しそうに食べているのを横目に、次回は必ず、シュウマイと一緒に若鳥の唐揚げもカブリつこう!と心に誓ったふねこなのでした。
旅の締めくくりは、話題の絶品アイスクリーム♪
大阪が誇る人気ベーカリー『ル・シュクレクール』のマネージャーだった横田益宏さんが独立し、2024年夏にオープンしたアイスクリーム専門店『JULIAN ICE CREAM』。おしゃれな空間に加え、タトゥーアーティストのNOKOさんがデザインしたカップも素敵で、最後の締めにふさわしい一軒を見つけたふねこたちは、期待に胸を膨らませて店内へ。

オーナーの横田さんがフランス菓子をアイスで表現したいと作ったのが、店のシグネチャーである「抹茶アイス×フランボワーズソースとMAROUチョコレート×キャラメルソース」の組み合わせ。
実は横田さんは、ベトナムのビーントゥーバーチョコレート『MAROU(マルゥ)』の公式アンバサダーでもあり、ソース×アイスの新しい楽しみ方を提唱した草分け的存在。アイスの味わいを引き立てる最高のハーモニーを奏でるソースが、想像を超えるテイストを作り出しています。

特に、他と一線を画すのが、素材や製法への探究心。「アイスは素材の味が直に伝わるものだから」と、ココアパウダーではなく本物のチョコレートにこだわり、抹茶も京都からハイグレードな抹茶を使用。他にもいちごのカッティングからキャラメルソースの調理まで、すべての工程を丁寧に手作業で行うことで、素材本来の風味と味わいを最大限に引き出しているのです。

ふねこが選んだのは「抹茶×フランボワーズソースとMAROU チョコレート×キャラメルソース」(2種750円)。濃厚な抹茶の風味に甘酸っぱいフランボワーズが加わることで、まるで和洋折衷のデザートのような深い味わいに。チョコレートとキャラメルの組み合わせも、ビーントゥーバーならではの芳醇なカカオの香りと最高にマッチ。

あまりの美味しさに追加オーダーを決めたふねこたち。3種盛り(大1つ+小2つ/750円)で、ミルク、イチゴ、キャラメルをチョイス!

ミルクの優しい甘さ、フレッシュないちごの酸味、香ばしいキャラメルの風味が、それぞれ個性が際立ちながら口の中でとろけていきます。この日はバジルとローズマリーを使ったハーブ系のフレーバーもあり、斬新な組み合わせも楽しめる一方で、どのアイスも素材のおいしさが生きた味わいが印象的でハッと驚かされます。

秋はどんな素材のアイスクリームが登場するのでしょう!?「それは来てからのお楽しみ」と微笑む横田さん。オーダーの際に何のフレーバーにするか迷ったら、気さくなスタッフに相談しながら、その日の気分に合わせてカスタムしてみて。きっと新しいアイスの美味なる世界が広がるはず!

さて最後に、今回の大阪グルメ旅でかかった料理代(ふねこ分)の合計金額の発表です!
ドゥルルルル…(ドラムロールの音)ダンッ!!合計10,030円です!
交通費は合計1,760円だったので、これにフェリー代(スタンダード洋室/往復)17,380 円を合わせると 29,170円。みごと総額3万円ポッキリ旅、大成功です〜!!
フェリー代(スタンダード洋室/往復)はインターネットで予約すると、通常より約3,000円お得なので、節約できた分、もう1軒立ち寄ったり、お土産を買ったり、楽しみが広がりますね♪
安くて旨いグルメの宝庫・大阪と、コスパ重視のフェリー旅の相性はバツグン!
残ったお小遣いを数えながら、「まだまだイケる!」と手応えを感じふねこたち。
どうやら別エリアでも“3万円ポッキリ旅”を繰り広げるようです。次回もどうぞお楽しみに!
※メニューの金額や、フェリーを含む交通費は取材当時2025年7月の情報です
てんぐ
大阪府大阪市浪速区恵美須東3-4-12
06-6641-3577
月曜(祝日の場合は営業)