
Vol.68 総額3万円ポッキリ!⼤阪・ミナミで⾷いだおれ旅 〜前編〜
福岡・新門司からふねこたちが向かった先は、食いだおれの街・大阪。
今回の旅のテーマは、ずばり「総額3万円で大阪グルメを満喫!」。
お財布にやさしいフェリー旅の醍醐味を、大阪はミナミでとことん味わいます!
阪九フェリーのスタンダード洋室は往復17,380円なので、
(インターネット予約なら14,400円でさらにお得!)
浮いた分は旅のおこづかいとして大阪グルメに全力投入♪
さて、限られた予算でどんな絶品&名物料理を堪能できるのでしょうか!?
大阪・ミナミの旨いもんに包まれる食道楽の旅へ、いざ出発です!
賑わいの千日前で、ミシュラン掲載の名店へ
大阪・ミナミでの3万円ポッキリ旅の記念すべき第一歩は、やっぱり本場のたこ焼きから♪大阪名物を熱気と活気とともに肌で感じたいふねこたちは、お笑いの聖地『なんばグランド花月』のすぐ隣、千日前のメイン通りに店を構える『たこ焼道楽わなか 千日前本店』へやってきました!
こちらは3年連続ミシュランガイド・ビブグルマンに掲載された実力派の老舗で、芸人さんたちにもファンが多いことで有名。隣の劇場から出てくる笑いに包まれたお客さんと、店頭に漂う香ばしいソースの匂いが、これぞ大阪!という雰囲気を醸し出しています。

行列が絶えないことで有名な千日前本店ですが、ふねこたちは人波が少し引いたタイミングをすかさず狙って店頭へ。
目の前の巨大な鉄板では、何百個ものたこ焼きがくるくると回転しながら、職人さんの手によって次々と焼き上げられていきます。その光景に釘付けのみけやん。たこ焼き屋台の開店を目指しているみけやんにとって、プロの技を間近で見られる絶好の機会とあって、まさにその眼差しは真剣そのもの…!!

『わなか』のたこ焼きは、60年以上にわたり研究を重ねた生地が自慢。出汁をほどよく効かせた特製生地を、専用の銅板で丁寧に焼き上げることで、外はカリッと香ばしく、中はとろりと絶妙な食感を生み出しています。

「たこ焼」(8個入り650円)には、削り節がたっぷりとかけられ、熱でゆらゆらと踊る様子がなんとも食欲をそそります。
フルーティーな特製ソースとの相性も抜群で、ひと口頬張れば、プリッとした大ぶりのタコの食感も楽しめて、はふはふっ、ウマ〜ッ!

よくばりトリオは、さらに4種類の味が楽しめる「おおいり」(4種8個入り 750円)もオーダー。定番のソース、あっさりとした釜炊き塩、ピリッとアクセントの効いた明太マヨ、そして風味豊かなねぎ塩と、それぞれ異なる味わいを一度に堪能できるうれしい一皿です。他にも醤油味やピリ辛ソースなど豊富なメニューが揃っているので、アレコレ食べ比べるのもおすすめ。
コスパも味も最高の大阪名物を堪能して、3万円ポッキリ旅のスタートにふさわしい大満足の一軒となりました♪
名物女将による、ふねこ特製のお好み焼きに感動!
粉もんへの食欲に火がついたトリオが次に向かったのは、千日前商店街から少し路地に入ったところにある『おかる』。

地下鉄御堂筋線・なんば駅から徒歩4分、大きな白い提灯が目印の老舗お好み焼き店です。昭和21年創業という歴史の重みを感じさせる店構えに、ふねこたちの期待値もぐんっと上昇。
『おかる』では各テーブルに埋め込み式の鉄板が備え付けてあり、店員さんが目の前で焼いてくれるスタイル。人気の「豚玉モダン」(1,200円)をオーダーすると、焼きに来てくれたのはなんと女将さん!直々に焼いてくれるなんてうれしい♪

生地を鉄板に広げ、片面をひっくり返した後、コテで中心を力いっぱいギューッと押し付け、生地の中の空気を抜き、蓋をして蒸し焼きにするのが『おかる』独自の焼き方。一般的には押さえつけないのがふわふわに焼くコツと言われていますが、あえて押し付けることで、驚くほどふわっふわの食感が生まれるというから不思議。

そして観光客に大人気なのが、女将さんによるマヨネーズアート!通天閣やビリケンさんなどをその場で描いてくれるサービスに、せつこが身を乗り出しておねだり。なんと、ふねこのイラストを描いてもらったところ、笑顔でOK!
※ふねこのイラストは特別に描いていただきました

じゃ〜ん!!あまりにもそっくりで一同感激…!食べるのがもったいないくらいの完成度です。
『おかる』のお好み焼きは、甘口と辛口を重ねたダブルソースが味の決め手。焼き方もソースの味付けも、創業以来70年以上守り続けられている伝統レシピなのだとか。出汁の効いた生地に具材の旨みがギュッと閉じ込められ、その軽やかな口当たりは、他では味わえない特別な食感です。
さらに粉もん活動を充実させるべく、兵庫県の郷土料理「明石焼き」(750円)もいただきます。

たっぷりの卵を使ったフワフワの生地に大ぶりのタコが入った明石焼き。お好み焼きのソース味とは対照的な、やさしい出汁につけていただくあっさりとした味わいが口直しにぴったり。
気さくな女将さんとも仲良くなって、温かいおもてなしに心もお腹も大満足のふねこたちでした。
昭和レトロな空間で味わう、至福のスイーツタイム

お腹もほどよく満たされたところで、スイーツタイムを楽しむべく、ふねこたちがやってきたのは『純喫茶アメリカン』。昭和21年(1946年)に創業し、80年近く愛され続けている大阪屈指の老舗純喫茶です。

店頭のショーケースには、目を奪う食品サンプルがずらり!キラキラと輝くパフェや洋食のサンプルに、お店に入る前からみんなの心はすっかり鷲掴みにされた様子…♡
店内に一歩足を踏み入れると、そこは別世界。目を見張るほど豪華絢爛なシャンデリアやレトロモダンな彫刻アート、総柄の絨毯、オリジナリティに溢れた芸術的な壁面装飾が出迎えてくれます。
この本物志向の調度品と異世界のようなレトロ空間は若い世代にも大人気で、建築物としても評価が高く、大阪市の「生きた建築ミュージアム・大阪セレクション」にも選定されているほど。ふねこたちは尻尾をふりふり揺らしながら、大理石の螺旋階段をゆっくりと登って2階の席へ。

王道の喫茶メニューが揃う中、やはり味わっておきたいのが人気No.1の「ホットケーキ」(760円)。

ふっくらと空気を含んだ生地は、バターをしっかり使っているため香り高く、ほのかな塩味が甘さを引き立て、深いコクが口いっぱいに広がります。キッチンで一枚一枚丁寧にバターを塗ってから提供されるため、重なった生地の間にもムラなくバターの風味が行き渡り、さらりとした自家製シロップとの相性も抜群!純喫茶の真骨頂を感じる一品に、幸せそうな表情を浮かべるふねこです。
そして、大阪の喫茶文化を代表する「ミックスジュース」(830円)も外せません。『アメリカン』のミックスジュースは、その時期でいちばんよい果物を使用しているとのこと。さっぱりしながらもコクがあり、後味がすっきりとした絶妙な仕上がりです。

ロマンティック気分に浸りたいせつこは「プリン・ファッション」(1,450円)をチョイス。スイカやキウイ、バナナ、メロンなど9種類の旬のフルーツと、ほろ苦い固めのプリンが絶妙にマッチ!豪華な一品に終始うっとり。
最後にふねこは、お小遣いの中から船長へのおみやげに、持ち帰り用のホットケーキ(740円)を購入。節約旅でも、フェリー愛と仲間への感謝を忘れない温かな心、この思いも船長さんに伝えておきますね♡
今回巡った3軒の料理代(ふねこ分)の総計金額は5,680円、そして交通費(泉大津駅〜難波駅)は490円。まだまだお小遣いに余裕がありますね!ふねこたちは他にも大阪で食べておきたいものがあるようですよ♪後編の食道楽もお楽しみに!
※メニューの金額や、フェリーを含む交通費は取材当時2025年7月の情報です
おかる
大阪府大阪市中央区千日前1-9-19-8
※公式サイトなし
06-6211-0985
木曜、第1・3水曜